2018
06.14

売りたい人と、買いたい人と「値段」の関係

藤野 淳 物語

 

先日、

八百屋さんの「符丁」について
書かせて頂いた記事に、
非常にたくさんのコメントを頂戴したので
今日はその「続編」。。。

 

 


市場での「競売」は、
非常に独特な隠語「符丁」を使って行われますが、
(詳しくはコチラの記事をご覧ください。)
http://fujinojun.com/episode/sign/

 

 

50 ゴットリ(50円とか500円とか)
55 メナラ(55円とか550円とか)
60 ロッポー(60円とか600円とか)
65 ロンメ
(以下同上)
70 セイナン(以下同上)
75 ナツラ(以下同上)
80 バンド(以下同上)
85 バンガレン(以下同上)
90 ガケ(以下同上)

 

のように「競り上がっていく」競売もあれば、

 

 

90 ガケ(90円とか900円とか)
85 バンガレン(85円とか850円とか)
80 バンド(80円とか800円とか)
75 ナツラ(以下同上)
70 セイナン(以下同上)
65 ロンメ
(以下同上)
60 ロッポー(以下同上)
55 メナラ(以下同上)
50 ゴットリ(以下同上)

のように「競り下がっていく」競売もあるんです。

 

 

 

 

これ、まさに「自由経済市場」の法則そのもので、

商品が少なくて「欲しい」と思う八百屋さんがいれば、
その競売は「競り上がって」行きます。

「何としても、これを買いたい!」
と思う八百屋さんが2人以上いれば、
どこまでも「競り上がり」ます。

 

 

※築地で有名なのは、毎年お正月のニュースになる「マグロの初競り」ですね。
今年2018年は一匹400キロのマグロが ¥90,000/キロ で競り落とされました。
まさに、ご祝儀相場 です。こういうの・・・

 

 

ところが、

同じく、「自由経済市場」の法則で

商品が豊富にあって「売りたい」と願う「競り人」がいれば、
その競売は「競り下がって」行きます。

「何としても売りさばきたい」と願えば
その競売はどこまでも「競り下がり」ます。

 

 

で、ここまでは
どの教科書にも書いてあるような
「需要と供給の法則」

 

 

 

 

ここから今日も
藤野はマニアックなお話をするわけですが、

 

 

卸売市場という所では、
公正かつ適切な価格を決める為に、
幾つかの価格決定方法が並立しているんです。

 

せり売り(競売)

仲卸業者や売買参加者など多数の買い手に対して、
「せり人」が卸売場などの公開の場において、
出荷者(生産者)より委託された商品を販売する方法。


一つの場所に買い手を集め、商品のサンプルを用いて行う「固定せり」と、
販売する商品の周りを移動しながら販売する「移動せり」とがある。

 

せり売りの価格の決定方法は、
多数の買い手の中からその品物に対して
最高値を付けたものの価格が反映されるようになっている。

 

 

相対売り

卸売業者(売り手)と仲卸業者や売買参加者など(買い手)が、
相場や産地情報などの諸情報など諸々を考え合わせて
販売する数量や価格を決定する方法。

取引の数日前から前日にかけて交渉を行なう
「予約相対」という販売方法もあります。

 

 

 

先取り

せり売り時間以前に商品を販売する方法で、
先取りした商品の価格は、せり売りされた同じ物商品の
数パーセント増しの価格で決定されます。

以前は、売買参加者の諸事情により
「特例的に」せり売り時間以前の販売が認められていましたが、
現在は「先取り商品」の割合が増え、せり売りの形骸化も叫ばれています。

 

 

 

 

で、なんでこんな話をしたかと言えば、

 

このいくつもある、複雑な売り買いの流れがある中で、
そもそも、どの方法で買うのか!?を考えて勝負に出るのが

「必殺仕入人」藤野の腕前なんです(^ ^)

 

 

予約相対で押さえておくのか?

当日の「先取り」で押さえるのか?

「競売」の様子を見て買うのか?

 

 

その日、絶対に必要な商品と物量を把握して、
出来る限り安く、でも確実に仕入れるために、

 

事前の生産情報
(生育出荷情報・天候による品質の良し悪し・交通事情など)と、

当日から数日間の「必要購入事情」を考慮して、

さらに、同業他社の購入ニーズと戦略を加味して、

 

そういった諸々の事情を全て合わせて

市場に立つのです。

 

 

八百屋さんもバカでは勤まりませんのですよ。。。

 

 

 

そして、人間関係とか恩とか義理とか・・・

 

 

市場(競り)では、場の流れを読むのが大切なんです。

 

例えば、商品がたくさんあるときは、
安い「手やり」(符丁)が出る場合がありますが、
売る方も買う方も、
本当の商品価値を見定めて、
こだわりを持ちながら競りを進めます。

そうしないと、
本当は価値が高いものまで、
安くなってしまうこともあるからです。

 

逆に商品が少ない時すらも、
ライバル業者の出方(反応)をよく待たずに、
勢いだけで早く競りを進めてしまうと(競り上げてしまうと)
本来はもう少し安く買えたはずの商品が
えらく高値になってしまうこともあります。

 

 

連日、同じような業者が同じ売り場で「競り」に立つ場合、
商品の多い少ない、相場の安い高いに関わらず、
「過去の買い付け実績の恩や義理」が
買える買えないに影響する場合もあります。

 

余っている時に、無理にでも買ってくれた八百屋さんには、
入荷量が少ない時に、優先的に買わせてあげる、的な
そういう人間臭い「市場人間関係」が働くこともあるのです。

 

特に!

盆・暮れ・正月・GW と言われる
大型連休の前後の市場は
需要と供給が乱高下しますから、
競売も、予約相対も、先取りも、踏まえて
この人間関係による「買える、買えない」が
大きくモノを言うのです。

 

 

最近では、こんな風景も見られているようですが、
※藤野の現役時代は「女性競り人」なんか絶対いなかった・・・(ー ー;)

 

 

 

売りたい人と、買いたい人と「値段」の関係こそ、
八百屋「必殺仕入人」藤野淳の、
一番の楽しみでもあったのです。

 

「生きている実感」がもてる仕事場

でした(^ ^)

 

 

もちろん、

絶対に負けませんでしたけどね・・・

 

 

 

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