〜藤野 淳 前夜〜 野菜の神  KJさん

 

さて、先行参入業者さん達が沢山いる、
競争過多な
「業務用卸売り野菜販売」という業界に、
カット野菜という武器を引っさげて、
大手ホテルチェーンを対象に
後発組として挑んでいった藤野のお話。

 

 

 

 

<<前回までのストーリーはこちら>>

人生を変えた「玉ねぎ」の話
http://fujinojun.com/episode/onion/

個性豊かなジイジとバアバに囲まれて
http://fujinojun.com/episode/jiijibaaba/

カット野菜 誕生秘話
http://fujinojun.com/episode/cut/

精鋭部隊誕生
http://fujinojun.com/episode/personality-2/

精鋭部隊の潤滑油 K姉さん
http://fujinojun.com/episode/sister-k/

 

 

 

 

 

その挑戦を、社内で強力に支えて実現させてくれた
うちのスーパーで働いていてくださっていた
「ちょっと変わった」スタッフさん達について
お話を続けたいと思います。

 

 

※これは当時実際に勤めてくださっていた
実在の方達のお話なので、
実名の公表は控えさせて頂きますが・・・

 

 

 

前回は、
凄く美人さんなんだけど、耳が不自由で、
それゆえに会話が不得意だった K姉さん、
うちの加工部隊の潤滑油になってくれた女性のお話
をしましたが、

 

今日ご紹介したいのは、おっさんです。

 

 

しかも、
これでもかっ!って言うほど
愛想のないおっさんのお話です。

 

 

 

人とのコミュニケーションがとにかく苦手で、寡黙で、
お愛想のひとつ、笑顔のひとつも見せられないもんだから、
客前にはいっさい出れないけれども、
1年を通した「青果」の流通事情に関しては、
神がかり的な予言までなすおじさん KJさん

 

 

 

スーパー(小売)の中の、彼の役回りとしては、
青果部の主任で、
仕入れから商品管理、袋詰め・品出しまで
野菜や果物のいっさいを任せていた、
うちの従業員さんの中でも、
一番の古株で「番頭さん」的な存在でした。

 

その KJさんが今日の主役なんですが、

 

まあ〜〜、笑わない。
滅多な事ではニコリともしない。

いつも微笑を含んで接客に立ち回る
普通に想像できる「お店の店員さん」とは
180度真逆の、無愛想なおっさんなんですが、

 

このKJさんが、
野菜・果物の相場や流通に関しては、
まさに神がかり的な勘を発揮するおっさんだったのです。

 

 

 

青果部の倉庫・冷蔵庫がある場所が、
KJさんの「いる場所」だったんですが、

KJさんは、いつもテレビを付けて仕事をしてました。

 

それも絶対的にNHK

 

黙々と、その日の作業をこなしているKJさんですが、
NHKの「天気予報」が始まると、
パッと手を止めて、テレビを凝視し始めるんです。
※仇でも睨みつけるように真剣に・・・

 

 

で、関東地方や地元群馬県の天気ではなくて、
KJさんが睨みつけるのは「全国の天気」。

アメダスのような全国版の雨雲の様子。
だけ、を見ているんです。

 

 

このKJさんが見ていたのは、
明日仕入れる青果の「産地の天気」。

 

晴れなのか、雨なのか、
このところ数日間、良い天気が続いているのか?
2〜3日、雨が続いているのか?

 

この、「旬の青果の産地の天気」
を頭に刻み付けるようにNHKを睨んでいたのです!

 

例えば、

 

その時期のレタスの主要な生産地が「長野県」だったとすると、
KJさんの頭の中には、
「ここ数日の長野県の天気」が
データベースのように蓄えられています。

 

晴れなのか、雨なのか、
暑い日が続いているのか、寒いのか?などなど

 

出荷直前の、長野県のレタス畑の生育状況が
手に取るように見えていたのです。

 

 

だから、
主要産地から来るレタスの
品質が良いのか?
雨を含んで水っぽくなって収穫された、
すぐに溶けやすいものなのか?

 

それゆえに、

今日!仕入れた方がいいのか?
明日!になってから買い求めた方がいいのか?

出荷量が増えるのか?減るのか?
相場が下がるのか?はねるのか?

 

 

・・・まるで、
神の予言のように、
ピタッと、予言が出来るのでした。

 

 

その時、その季節の、
様々な青果の主要産地を把握して、
その生産地からの流通時間やルートを想定して、

そして、NHKの天気予報を
データベースのように頭に叩き込んで、

 

その朝、
買うか買わないか?
安く仕入れるのか?

入荷量を見て、需要を想定して、
自ら競売を競り上げてでも買い切ってしまうのか?

 

最適な仕入れ

を実現してくれました。

 

 

 

こういう、経験値。

 

 

それは理屈としては
教科書に書かれているかもしれません。

セミナーで教えて貰えるかもしれません。

 

 

でも、KJさんのそれは、

実際の現場に出て、
金銭のやり取りが実際に発生する
「取引」というステージで、

見て、聞いて、やってみて、
失敗を重ねて、成功を実感して、

 

初めて体得出来ること。

 

 

 

藤野は、青果流通の全てを、
KJさんから教えて頂きました。

それでも、彼は
手取り足取りなんか、
決してしてはくれません。

※そもそも、ろくに話もしてくれないんですから・・・

 

 

藤野自身も、「取引」という現場で
見て、聞いて、盗んだ技術です。

 

 

KJさんこそ、プロ。
「本物の仕事人」って言うんだと思います。

 

 

 

※KJさん、今も、天国で、ムスッとした顔して、
 NHKを睨んでいると思います。

 

 

 

 

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